歯周病治療について
気づかない間に歯周病は進行しています
通院して歯周病の治療を受けている国内の患者は、年間約400万人と統計が出ています。通院されていない方や軽度の歯周病の方を含めると、患者数は数千万人とも言われ、誰しもが注意しないといけない疾患です。初期の歯周病は歯肉が腫れる程度ですが、気づかぬ間に進行することが多く、重度になれば歯がグラついたり、抜けてしまいます。
TROUBLE
こんな場合はご相談ください
- 歯肉から血が出る
- 歯肉に違和感がある
- 口臭が気になる
- 歯と歯の間に隙間がある
- 歯肉が落ちている気がする
当院の歯周病治療
口腔ケアのプロ「歯科衛生士」が
患者さんの治療をサポートします
当院は、歯科医師による治療、歯科衛生士による予防・メンテナンスと経験豊富なスタッフがチーム一丸となって患者さんの歯周病ケアを行います。一人ひとりに合ったサポートを行いますので歯周病でお悩みの方は当院へお越しください。
治療内容
スケーリング
歯と歯の間、歯と歯肉の間には歯垢が溜まりやすく、後に歯石となります。歯科医院で行うスケーリングは、スケーラーと呼ばれる専用の器具を用いて、歯垢や歯石を綺麗に取り除きます。歯周病やむし歯、口臭の予防に効果的です。
SRP
歯周病予防の一環であり、スケーリングとルートプレーニングの頭文字からSRPと呼ばれます。スケーリングでは歯の表面や隙間の歯垢や歯石を除去し、ルートプレーニングでは歯周ポケット内の汚れを除去します。歯周病予防や軽度歯周病の治療に効果があります。
再生療法(リグロス)
歯周病が進行すると、歯肉が腫れるだけでなく、歯を支える骨が溶けてしまいます。このような歯周病の症状に対して、骨や周辺組織を再生させるためにリグロスという治療薬を使用することができます。保険適用されており、当院ではリグロスを用いた歯周外科治療が可能です。
外科処置
重度歯周病の患者さんを治療するには、スケーリングやSRPではなく、歯肉を切開して歯の根にある感染源を除去する外科治療が必要になります。切開するため感染している箇所を確認しやすく、普段の治療では取り除けない歯石なども綺麗にすることができます。
内服
歯周病の治療では、スケーリングや外科治療だけでなく薬を内服する方法もあります。特に、重度の歯周病である方は外科治療と併用して、抗生物質など処方された薬を飲むことで治療を進めます。薬の内服だけで治すのではなく、あくまで普段の治療との併用である点はご留意ください。
歯周病と全身疾患の関係
歯周病は全身の健康にも
影響を与えます
歯周病をお口周りだけの疾患と思っていませんか?
歯周病は進行すると菌が全身を巡ることがあり、
結果として糖尿病、狭心症、心筋梗塞などの全身疾患のリスクを上げてしまいます。
歯周病の早期発見を心がけるためにも、定期的に健診を受けるようにしましょう。
脳梗塞
歯周病菌は血液中に入り込むと、血液を凝固させて血流に障害を及ぼします。歯周病が重症であるほど歯周病菌が血液に入り込みやすくなり、脳梗塞のリスクが高まります。
メタボリックシンドローム
歯周病菌には血糖値を上昇させる要素があり、肥満を進行させてしまう可能性があります。肥満が進行してしまう前に歯周病の予防を行いましょう。
心疾患
歯周病菌が血液中に入り込むと動脈硬化が起こり、心臓の血管を詰まらせてしまいます。
その結果、狭心症や心筋梗塞を発症させてしまう可能性があります。
骨粗しょう症
歯周病の進行に伴い、歯を支える歯槽骨が破壊され、歯が支えられなくなり、最終的には歯が抜け落ちます。骨粗しょう症の方はお口周りの骨量も少ない傾向があるため、歯周病には要注意です。
誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎の原因の細菌として嫌気性菌・口腔常在菌が考えられ、その多くが歯周病菌と言われています。歯周病菌を含んだ唾液が器官に入り込むと誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
低体重出産
妊娠中にはホルモンバランスが乱れ、歯周病になりやすくなります。歯周病にかかっている妊婦さんは早産・低体重出産のリスクが高い傾向がありますので注意が必要です。